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 ​2021年10月

それいゆの陶器

 「それいゆ」という雑誌をご存知でしょうか、中原淳一によって1946年に創刊された女性向け雑誌で、少女たちに大人気を博した伝説の雑誌です。

 戦後すぐの時代に、夢多き少女たちに、美しいイラストや手芸の紹介等、新しいファッションスタイルや生き方を届けた雑誌を1955年生まれの私は、リアルでは知りませんが、まだまだその余韻は残っておりました。

 この陶器もその一つで、ファッションや雑貨など色々に展開した「それいゆ」の商品です。

​子供用のマグカップと茶碗には、可愛いイラストとKEISUKEのサインが入っています。中原淳一とともに「それいゆ」で活躍したイラストレーター松島啓介のものです。

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 マグの底には「それいゆ」の文字が入っています。実はこの陶器はセットで茶碗、湯飲み、マグカップの全てに同じ絵柄がついていました。

 電車ごっこをしている小人さんの絵柄が私のもの、男の子と女の子のカップルの絵柄が妹のもので、それぞれ3個ずつ、合計6個の陶器があったのです。

 ここに画像を載せられませんが、湯のみは細長い円筒形のもので、小さめで子供の手にも持ちやすい可愛らしいものでした。

 毎日使うものなので、一番最初に茶碗を割り、他のものも歳月と共に失くして行きました。

 私の湯のみとマグカップは20台前半頃までは持っていたのですが、大学を出て少しだけアルバイトで働いた会社で毎日お茶を飲むマイカップとして使っていて相次いで割ってしまいました。そして、卒業後すぐ、私より先に結婚した妹のマグカップは使われないまま、こうして戸棚の奥に残される事になりました。

 茶碗は未使用品をオークションで見つけて、あまりの懐かしさに落札したものなので、実はもう一つ

​妹のものと同じ可愛いカップルの茶碗も一緒にあります。

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 このような贅沢な陶器をすぐ壊しそうな子供に、母が買う訳が無くて、これを買ってくれたのは母の姉の正子伯母です。

 子供の頃持っていた贅沢なものは、だいたいこの伯母の買ってきてくれたお土産でした。

​ 随分古い話です。これをもらったのも55、6年前、あるいはもっと昔なのかもしれません。

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2016年2月22日
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