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2020年12月

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 株式会社オオイケのサイトによると、

「マドリードは1974年以降、リニューアルとリデザインを経て現在に至るまでオオイケのエレガンスドールの代表的モデル」と説明されています。

 なるほど、微妙にお化粧の違う子や、髪型の違う子、ドレスも色々なデザインを見かけます。​ この二人は1985年に今の家に引っ越してきた時に近所に雛人形のお店を見つけた母が、そのお店で気に入って買ってきたものです。その頃製造されたものなのか、お店に何年か在庫で飾られていたものなのかは不明です。

​オオイケ​の

マドリード

 長い睫毛にアイシャドウ、優しい表情に眠り目が愛らしいお人形です。

 縦ロールにレースや別珍の贅沢な衣裳、アンティークドールがブームで、リプロや色々な豪華なお人形がデパートの売り場に並んでいた時代を偲ばせる雰囲気が懐かしいお人形です。今も生き残っているなんて素敵。扱っているお店を探してみたくなりました。

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  紫色のドレスの子がすみれ子ちゃん、赤いドレスの子がばら子ちゃん・・・ばら子ちゃんの所有権は一応娘にありました。母が好きな方をあげると言うと娘がばら子ちゃんを選んだのです。

「やっぱりこっちの方が素敵よねえ・・・ちょっと高かったのよ。」

あげると言いながら母はお人形をケースにしまってしまいました。

「汚さないようにもう少し大きくなるまで預かるね」

・・・結局娘は遊ばないままでした。

 遊ばれないまま古びた二人のマドリードは、私の水彩教室で何度かモデルを勤めてくれました。そしてほかのお人形と共に、家で描きたいと言う生徒さんに貸し、「借りパク」の憂目に合い私の元に戻ってきませんでした。

 残ってるいるのは写真だけ。母にも娘にも申し訳なく思っています。

 そして、これが2代目マドリードたちです。すみれ子ちゃんはそっくりな子を見つけました。・・・とは言え、印象がかなり違います。

ふたりを並べてみると、顔色の違いに驚きます。(ロゼット洗顔パスタの白子さん黒子さんみたい・・って、知ってる人はある年代以上ですね)初めは、保存状態の違いで日焼けしたのだろうと思ったのですが、髪や帽子にかくれた後ろの部分を見ても、多少の日焼けはありますが、肌色は白い子は白く黒い子は黒いのです。多分製造時期により肌色が違うのでしょう、ロットごとに違っていたり、色の変更があったのかもしれません。ルージュやアイシャドウの色も色々なバリエーションがあるので、その一環なのだろうと思います。

 左胸に金文字のオーイケコレクションのエンブレム、・・・濃紺のドレスの子はエンブレムをどこかに落としてきたようです。ちょっと寂しいので代わりのブローチをつけてあげました。

 そういえば、二人に名前をつけてあげないといけません、・・すみれちゃんとあやめちゃんに決定、・・・こうして書いておくと忘れません。

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